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YouはどうしてPdMに? 〜未経験から始めるPdMの喜びと難しさ〜

こんにちは。
「すべての合意をフェアにする」MNTSQの上村です。
エンタープライズ向けリーガルテックSaaSであるMNTSQでプロダクトマネジャーを務めています。

今日は、PdM(プロダクトマネジャー)を目指されている方や、PdMの仕事について詳しく知りたい方向けに、MNTSQでPdMを務める同僚(阿部さん、竹内さん)に、PdMになった経緯や、実際にやってみての感想をインタビューしました。お二人ともPdM未経験でMNTSQに入社された後、キャリアチェンジをしてPdMに挑戦されています。

お二人がMNTSQでどのようなチャレンジをされているのか、ぜひご一読ください。


お二人の職歴と現在の仕事

上村: 今日はよろしくお願いします。まずは阿部さんと竹内さんの職歴を教えてもらえますか。

左:竹内さん 右:阿部さん

阿部: 私はMNTSQ入社前、デジタル広告業界のとある会社で法務部員として働いていました。当時、本社と子会社6社くらいの法務を見ていたため、すごく大変でした。毎日、それはもう長時間の残業が発生して・・・。現在はMNTSQで法務とPdMを兼務しており、AIを活用した契約書のレビューを行うプロダクトを担当しています。

竹内: いきなり阿部さんの過去のディープな話から始まりましたね。私は学生時代、工学の勉強をしながら夜間にデザイン学校に通っていました。就職してからは、UXデザイナーとして、大企業の新規事業の立ち上げやPoCなどをご支援してきました。その後、MNTSQに入社し、PdMとして契約業務に関するコミュニケーションを円滑にするプロダクトを担当しています。

PdMに挑戦したきっかけ

上村: お二人ともPdM未経験でMNTSQに入社されたのですよね。PdMに挑戦しようと思われたきっかけは何でしたか?

阿部: 前職での経験が大きいですね。法務部員として工数削減プロジェクトに取り組んだのですが、うまくいきませんでした。工数を見える化しようとしたら、そのために新たに工数が発生したりして、プロジェクトが頓挫してしまいました。「このまま長時間残業を続けるしかないのかな・・・」と思っていた頃、MNTSQに出会い、AIを使って契約業務を高速化・高度化していくという話を聞きました。この会社なら自分のやりたいことがやれそうだ、面白そうだ、と思い、転職することにしました。

上村: 転職直後からPdMになられたのですか?

阿部: いいえ、最初はドメインエキスパートとして、ユーザー目線でプロダクトへのフィードバックをしていました。入社して1年くらい経ったある日、同僚から「阿部さんはPdMの仕事に興味がありますか?」と聞かれまして。もともとやりたい仕事だったので、「はい、あります!」と答えたら、なんと翌日からPdMとして働くことになりました。朝出社したら、経営陣から「阿部さん、PdMやるんだってね!頑張ってね!」と言われたのは驚きましたね。

上村: すごいスピード感ですね。竹内さんはMNTSQに入社するときにPdMにキャリアチェンジされたんですよね?

竹内: はい。前職でUXデザインのクライアントワークを行っていたときに、新規事業の立ち上げやPoCをご支援する仕事を続けるうち、徐々に自分のキャリアの軸を、「体験のデザイン」から「事業のデザイン」に移したいと考えるようになりました。それでMNTSQに入社するときにはUXデザイナー職ではなくPdM職に応募しました。

上村: なるほど。事業のご支援をしているうちに、自分の興味関心も事業のほうにスライドしていったと。

竹内: そうです。新規事業だけでなく、既存事業をグロースさせるような仕事にもチャレンジしてみたいと思いました。

実際にPdMとして働いてみた感想

上村: お二人はドメインエキスパートとUXデザイナーというPdMに隣接する職種からPdMにキャリアチェンジされたわけですが、実際にPdMとして働いてみて、どのように感じていますか?

上村

阿部: 考えることが多く大変な仕事です。元法務部員として、プロダクトに対するユーザー目線を持っていることが自分の強みだと思いますが、それだけでは全然立ち行かないなというのが正直な感想です。特に、今までになかったソリューションを想像するのに苦労しています。MNTSQは今までになかったものをプロダクトにしていっている会社なので、イチから想像していかないといけないんです。イメージしたものを言語化し、具現化するということも自分にとっては未経験で、難しい課題です。

竹内: 逆に私は法務に関する知識や経験がなかったことで、PdMになってから1年くらい、かなり苦労しました。ユーザーがどんな業務をやっていて、何に不満を持たれているのかがわからない。ドメイン知識の不足を常に感じていました。でも、最近はそのつらさから解放されてきた感覚があります。

上村: どう克服されたんですか?

竹内: 自分で勉強したことに加えて、ユーザーとのコミュニケーションの機会を多く持てたことが大きかったです。阿部さんなどの社内のドメインエキスパートとの対話から学んだこともたくさんありました。まだまだ不足はありますが、知らないことは積極的に学んだり教えてもらうというスタンスで臨んでいます。

PdMとして感じる喜びと難しさ

上村: 竹内さんはすでに多くの機能を企画しリリースされてきました。PdMとして仕事をしていて、どんなときに喜びや難しさを感じますか?

竹内: ユーザーがイメージできていなかったものをリリースして、喜んでもらえたときは特に嬉しいですね。構想を聞いてもらって、ポジティブなフィードバックをもらうだけでも勇気づけられます。

逆に、難しいなと思うのはビジネスインパクトを出すところです。toBだと購買意思決定者とユーザーが違うので、ユーザーの体験を向上しても、ビジネスインパクトが出ないということがあります。UXデザイナー出身の私は、体験の向上はイメージしやすいのですが、どんな開発がビジネスインパクトを生むのかはまだ勉強中です。

阿部: そういえば、PdMになった直後、代表から「数字を意識しよう」と言われました。それまでは、ドメインエキスパートとして「ユーザー目線で体験を改善していけばいいのでは?」くらいに考えていましたが、それだけでは数字が伸びないことに気づきました。

上村: UXデザイナーやドメインエキスパートからPdMになり、ビジネスの側面に責任を持つようになったことで生じた難しさがあるということですね。

エンジニアやデザイナーとの協働

上村: エンジニアやデザイナーとの協働については、どのように感じられていますか? PdMは、いろいろな社内の関係者と調整をしながら物事を進めていくことも大事ですよね。

ホワイトボードを使って議論する、竹内さん・阿部さん・上村

阿部: そうですね。エンジニアやデザイナーに対しては、ストーリーを語ることが大事だと思っています。まずはコアユーザー向けにこういう体験を提供し、次にライトユーザー向けにこういう体験を提供する、みたいな。そういったストーリーがあることで、「なぜいまこの機能を開発するのか?」といったメンバーからの質問に、納得感をもって答えることができるようになります。これがなかなか難しいんですけどね。

竹内: コミュニケーションで腹落ちしてもらうことは大事ですよね。私は伝わりやすいようになるべく絵を描いて説明するようにしています。

阿部: そういえば、法務部員時代にも、絵を描けと言われていました。ヒト・モノ・カネ・データがどう流れるのか、商流がどうなっているのか、そういったことを絵に描いて、ステークホルダーと理解を共通にするようにしましょう、と教えられました。PdMの仕事にも通じるところがあると思います。

上村: ストーリーやビジュアルをうまく使って、すべての関係者が共通のビジョンを持てるようにするのもPdMの仕事の一つということですね。

これからPdMになる方へ

上村: 最後に、これからPdMになる方や、PdMを目指されている方へ一言お願いします。

阿部: 熱い心と冷静な分析力の両方が求められる仕事です。簡単ではないけれど、すごく面白い仕事だよ、ということをお伝えしたいですね。

竹内: チームで働くことが好きな人は、間違いなくPdMに向いていると思います。社内のあらゆる職種の人とコラボレーションする機会があります。できればMNTSQで一緒に働きましょう!

上村: うまく締めていただきました。今日はありがとうございました!

We're hiring!

ここまでお読みいただいてありがとうございました!

MNTSQでは、プロダクトマネジャーだけでなく、デザイナー、エンジニアも顧客の生の声を聞き、創造的なソリューションを考案する開発プロセスを導入しています。

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