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法務経験者によるプロダクト開発 ~リーガルプロフェッショナルのおしごと~

こんにちは。MNTSQ(モンテスキュー)でリーガルプロフェッショナルをしています、阿部です。
MNTSQでは、私たちと一緒に仕事をしてくれるリーガルプロフェッショナルを絶賛募集中です!!

「リーガルプロフェッショナル」と聞くと弁護士や法務のように誤解されるかもしれないですが、弊社において「リーガルプロフェッショナル」とは、リーガルテックのドメインエキスパートとしてプロダクト開発に従事する職種の名前です。

※プロダクト開発において、そのプロダクトが使用される業界に深く通じている人のことを一般に『ドメインエキスパート』と呼びます。

「『リーガルプロフェッショナル』といわれても、具体的にどんな仕事をしてるのかわかりにくい!」と多くの声をいただいておりますので、この記事で我々リーガルプロフェッショナルがどんな仕事をしているかを簡単に紹介していきます。

MNTSQのリーガルプロフェッショナルのバックグラウンド

MNTSQには現状4名のリーガルプロフェッショナルがおり、皆、法律事務所での勤務経験があったり、私のように企業法務経験があったりします。

詳しくは各メンバーの入社ブログを御覧ください。ちなみに私のはこちら

要は、契約業務の経験があり、契約業務がどのようになされるかを理解している人間が、世の中の契約業務をより良いものにしていきたいという気持ちをもって日々業務に取り組んでいます。

前置きが長くなりましたが、そんな私たちがいったいMNTSQで何をしているのかというお話をさせてください。
現在リーガルプロフェッショナルの業務は結構幅広いのですが、今回は、私が主に担当している『要件定義領域』、いわばプロダクトの企画的な領域にグッと絞ってお話いたします。

MNTSQのリーガルプロフェッショナルとは

MNTSQのプロダクトは、大企業の契約業務を一気通貫にカバーするプラットフォームとなるSaaSです。契約書のドラフトから審査交渉、締結、管理、分析のすべてをMNTSQ上で行うことができます。

そんなプロダクトを開発・提供しているMNTSQのリーガルプロフェッショナルとは、「ユーザーに最も近い開発メンバー」だと私は考えています。

契約業務のリアルを理解する我々が、その経験等から、
「ユーザー、社会が本当に求めているものは何か」「どうやったらユーザーにとってMNTSQがより使いやすいプロダクトになれるか」
といったユーザーがもっているであろう期待を整理したうえで、ユーザーに提供できる新しい価値は何かという仮説を設定し、開発の優先順位、改善すべき項目を整理したうえで、機能要件のアウトプットを作成するのが我々の役割です。

長いですねw
分解して箇条書きにするとこんな感じです。

  • 【why:課題】ユーザーのニーズやペインの言語化

  • 【what:解決策】価値仮説の策定

    • ユーザーにどんな体験を提供するか

    • どの仮説が一番ユーザーにとって価値が高いか

    • 有用性(本当に役に立つのか)の検証

  • 【how:実現】機能要件の取りまとめ

    • 具体的な機能の策定

    • デザイナーと連携して外部設計素案の作成

    • 各ドメイン(PdM、各エンジニア)への連携

  • 【Next】Go to Market

    • 対面チームへの新しいユーザー体験の説明

    • 優先度を下げた開発やユーザーからのフィードバックを基にさらなる開発の検討

「ユーザーに最も近い」企業法務の経験があれば、どの場面においても、より深く検討をすることができ、その結果、より説得力のあるアウトプットが出せると考えています。
契約業務になんらかの課題感を感じていた方であれば、この点、さらに良いものが作れるはずです。

もちろん、実際に機能の開発・実装を担うのは各エンジニアさんたちですが、「MNTSQにどんな機能を実装していくかの絵を描く」ということが我々の重要な使命です。

色々なチームとタッグを組み、検討を重ね、『新しいものを作るために土台を生み出す』ということが、企業法務時代には経験できなかった大きなやりがい・魅力だと考えています。

守りの領域から、契約業務革新の最前線へ

MNTSQはおかげさまで多くの実績を積んでおり、日本を代表する企業様にすでに導入いただいています。
今の導入実績はこんな感じです。(手前味噌ですが改めて見るとすごい)

ユーザーの皆様から頂く要望やフィードバックというのは、とてもありがたいもので、プロダクトの改善や新しい機能を開発するうえで最も参考になるものだと考えています。

ただ、そのフィードバックが、当該ユーザーに固有だったり特異なペイン・ニーズに基づくものだったりする可能性はあるため、普遍性のある課題なのかを法務業務の実務経験から見極める必要があります。
そして、本当にユーザーにとって価値のある機能(MNTSQとして実装すべき機能)は何か、を常に念頭に置きながら開発していくというスタンスが重要だと考えています。

さらに、我々リーガルプロフェッショナルは、現在、ユーザーからフィードバックを受けていないような機能であっても、契約業務のペインを解消し、ユーザーや社会が本当に求めうるものであれば、MNTSQとして開発を実施すべき機能になりうると考えています。

むしろ、「ユーザーがまだ想像もしていない未来」「WOW!!」を提供するべく、ユーザーの発想の先回りをして「まだないもの」を検討している存在でいたいと考えています。

この点、LLM(ChatGPTなどの大規模言語モデル)を用いた新しい価値提供の検討も既に始まっており、各チームが連携して、Webinarでお見せできるようなデモプロダクトも爆速で作りあげました!

我々リーガルプロフェッショナルも、ユーザーがLLMに求めているであろうポイントを検討してデモのシナリオを策定したり、いわゆる「プロンプトエンジニアリング」を試行錯誤で回してみたりして、その検討に参画しています。
このような最先端の技術に関しても、アルゴリズムのプロフェッショナルと連携し、リーガルドメイン知識を武器に一戦力として共闘できていることを実感できる点も、とても面白いなと感じています。

企業法務時代は一番縁遠かったエンジニアさんとも、今では机を隣り合わせにしてディスカッションを重ねる毎日です。
なお、私自身は、MNTSQに入社するまで、エンジニアリング知識はまっっったく、これっぽっちもなかったので、我々にご興味を持っていただいた方も、その点は気にしないでいただいて全然OKです。

なお、弊社社長の板谷も、先日公開した記事中で、ドメインエキスパートによるプロンプトエンジニアリングの重要性を語っていますので、ぜひご一読ください。

企業法務という、ある意味保守的な領域で仕事をしていたはずの自分ですが、今では、テクノロジーの力で大企業の契約業務を変えていくために、最前線に立って攻めの機能を定義する、ということをやっています。

そんなワクワク感を一緒に体験してくれる仲間をお待ちしています。
少しでもご興味を持っていただけた方、ぜひカジュアル面談でお話させていただければと思います!!!

リーガルプロフェッショナル
https://hrmos.co/pages/mntsq/jobs/20011