フェアな合意を求めてMNTSQへ入りました
こんにちは、鈴木直人と申します。
2023年12月1日にMNTSQ(モンテスキュー)へソフトウェアエンジニアとして入社しました。
私が入社した理由やこれまでやってきたこと、これからやっていきたいことなどを書いていこうと思います。
私がこれまでやってきたこと
1on1を支援するHRサービスの開発に1人目の社内エンジニアとして、3〜4年ほど携わっていました。
インターンからそのまま入社だったので正確には6年ほどの関わりがあります。
チームの規模感としては、営業から開発まで合わせて10人前後のスタートアップですが、親会社がありバックオフィスや法務まわりなどはサポートしていただいていたので今振り返ってみると結構特殊な環境だった気がします。
1人目の社内エンジニアだったため、できることは全部やるという精神で開発周りで求められることは全般的に見つつ、セキュリティチェックシートの精査、チームビルディングとか仕組み作りみたいなこともちょいちょいやっていました。
2022年頃にチームとしてやるべきことと自分のやりたいことに乖離が出始めていたり、親会社で動きがあったりしたのもあって2023年の2月に退職という流れになりました。
余談ですが、3月から11月までは表向きはフリーランスとして生きていました、実態はニートに近いなにかだった気がします。MNTSQを知らなかったらあと数年はこの生活をしてた気がします。ニート生活に興味がある人はお声がけください(笑)
入社を決めた理由
理由の8割はミッション共感です。「すべての合意をフェアにする」というミッションに共感できた理由は、大学時代の研究で「利用規約の自動解析」というテーマを決めたときの動機に近かったからです。
皆さんは、利用規約って読みますか?あるいは読まない理由ってなんでしょうか?ちなみに自分はほぼ読まないですし、読まない理由はほとんど実害が無いからです。ですが、利用規約も契約の一部なのでリスクが潜んでいる場合はあります。
よく話題になるのは、投稿した画像や映像などの著作権の帰属です。投稿するとその著作権が運営者側に譲渡されるという一文が利用規約に含まれている場合が稀によくあります。
利用規約をいろいろ読んでいて面白いなと思ったのは、某有名ゲームの利用規約で「アイデアの提案に関して弊社に永久に帰属する」というものでした。これはユーザーからの提案に近い実装が追加されたときにアイデア利用料のような形で権利を主張されるリスクを企業側が懸念しているためです。
個人的に撮った写真がニュースなどで無断使用されるのはギルティな感じがしますが、サービス開発の主体が運営にあり外野から「その機能、俺のアイデアじゃん」みたいにいわれていると運営側を擁護したくなると感じませんか?
著作権がユーザーから運営に帰属するというだけでその運営が悪意を持っていると決めつけることはできず、背景を考慮してその主張が適切なのか判断する難しさがあります。卒論で扱うには重すぎたのでそこまでは踏み込んでいません(ゆるして)
悪意の有無に限らず読むハードルが高い利用規約ですが、企業が読みやすくしようという動きは一部のみです。また、運営が悪意をもっている場合は、リスクを隠そうとするのでむしろより難解で長い利用規約になるでしょう。
これらの問題は、法的文書が一般人からは読みにくいにも関わらず、そうしないといけない、ということに起因していると思っています。
そこで、読みにくいなら自然言語処理などを活用してリスクを解析し、ユーザーに提示するような仕組みを作ってしまえばよいのでは?という動機で研究していました。
企業間の契約でも一般人が法的文書を読めない書けないことに起因する問題は発生しえます。
契約を結ぶために、弁護士や法務知識のある人を通して契約書を作成することがほとんどだと思いますが、契約書の内容を精査できないのであれば、意図していない約束やリスクが発生してしまう可能性は残ります。
フェアな合意とはなんでしょうか?またフェアな合意を達成するために必要なものは何でしょうか?これらを実現するための組織がMNTSQだと思い入社を決めました。
そもそもMNTSQを知ったのも、知り合いに「あなたのやってた研究と近いビジョンを持った会社があるけど興味ある?」って教えてもらったことがきっかけで、自分が研究していた2018年とMNTSQが設立した年が同じなのも縁を感じました
残り2割の理由としては、組織への投資意欲が高かったことと正しく開発を進めるための文化があると思った点でした。
これからやっていきたいこと
1つ目は、スケールする組織での挑戦です。MNTSQ自身もここ数年で社員が増えており、また自分自身もこれまで100人を超える組織で働いてこなかったので、向き合い方や規模にあった仕組みなど作りなどが必要だと思っています。人数がいるからできることも多いと思うのでこれからもスケールできることを念頭に必要なことをやる・必要なものを作る、ということをしていきたいです。
2つ目は、横断組織でありつづけることです。個人的にも、顧客にとって必要な価値を提供できる組織こそが本来作るべきものだと思っており、そのために必要なのは、プロダクトに関わるメンバーが顧客の考えや気持ちがわかっていること、またプロダクト開発のフェーズや実態に理解があることだと思っています。
それらを実現するためには、横断組織でそれぞれのチームがお互いを理解できる環境と文化が必要です。
MNTSQには「自由と責任の文化」を始めこれらを支える気持ちと仕組みがありますが、決して容易な道でないのも事実です。だからこそ、横断組織でやっていくという意思でスケールさせることができれば得るものは大きいと信じています。
おわりに
簡単にですが、これで自分の入社エントリーとさせていただきます。
MNTSQは熱くて面白い会社なので、興味を持っていただけた方がいればぜひお声がけください!